職場の人間関係に悩んでいるけど、誰にも相談できずにひとりで抱えこんでいませんか?
「上司に話したほうがいいのかな……でも、どう伝えればいいのかわからない」
そんなふうに迷っている人も多いはずです。
人間関係の悩みは放っておくと、気づかないうちに心や体に負担がかかってしまいます。だからこそ、信頼できる上司に相談するのは、大切な一歩になることもあります。
この記事では、
- 誰に相談するべきか
- どんなふうに伝えるといいか
- 気をつけたいポイント
をわかりやすく紹介します。
不安な気持ちに寄り添いながら、あなたが少しでもラクになれるように、一緒に考えていきましょう。
職場の人間関係上司に相談するのはあり?それともなし?
職場の人間関係に悩んだとき、「上司に相談してもいいのかな?」と迷う人は多いです。
結論から言えば、上司に相談するのは“あり”です。
むしろ、ひとりで抱えこむよりも、早めに上司に相談することで、職場の雰囲気が良くなったり、自分の気持ちが少し軽くなることがあります。
上司に相談することで得られることはたくさんあります。
- 関係がこじれている相手との間に入ってくれる
- 仕事内容の調整など、環境を見直してくれる
- 心の重荷を分かち合ってくれる
など、あなたの悩みが解決に向かうよう、動いてくれることがあるのです。
ただし、相談する相手選びはとても大事
「この人なら話しても大丈夫」と思える信頼できる上司であるかどうか、慎重に見極めましょう。
うわさが広まりやすい職場では、話した内容が他の人に伝わってしまうリスクもあるからです。
基本的には、以下の順番で相談するのがベストです。
- 直属の上司
- 信頼できる別の上司
- 人事や総務などの社内窓口
安心して相談できる相手を見つけて、一歩ずつ前に進んでいきましょう。
職場の人間関係上司に相談するときに気をつけること5選
上司に相談するのは決して悪いことではありません。
でも、伝え方やタイミングを間違えると、逆に関係が気まずくなることもあります。
だからこそ、相談前に「気をつけたいポイント」を押さえておくことがとても大切です。
今回は、上司に相談するときに意識したい5つのコツを紹介します。
① 感情的にならず、事実を伝える
困った気持ちが強くなると、どうしても感情があふれてしまいます。
でも、上司に伝えるときは「冷静に」「事実だけを」伝えるようにしましょう。
感情のまま話すと、相手に「ただの愚痴かな?」と受け取られてしまうこともあります。
>>ノートに書くことで思考が変わる?その驚きの効果について徹底解説
② 相手の悪口ではなく、自分の困っていることに焦点をあてる
「〇〇さんがひどい!」と相手を責めるような伝え方は避けましょう。
大切なのは「自分がどう困っているか」に焦点をあてることです。
たとえば、
×「〇〇さんの態度がムカつく」
○「〇〇さんと仕事を進める中で、連携がうまくいかず困っています」
といった具合に、自分の状況や気持ちを伝える表現にすると、上司も前向きに受け止めてくれます。
③ 解決したい気持ちをはっきり伝える
「ただ聞いてほしいだけ」と伝えるのか
「解決策を一緒に考えたい」のか
相談の目的をハッキリさせておくことも大切です。
上司はあなたの悩みをどう受け止めて動くべきかがわかりやすくなります。
前向きな姿勢が伝わると、上司もより真剣にサポートしてくれるでしょう。
④ 相談のタイミングと場所を考える
忙しそうにしているときや、周囲に人がいる場面では相談には向きません。
事前に「少しお時間をいただけますか?」と声をかけて、落ち着いて話せるタイミングと場所を選びましょう。
⑤ 相談内容が広がる可能性も理解しておく
相談内容は、上司だけの胸にしまってもらえるとは限りません。
たとえば職場改善が必要な内容であれば、上司はさらに上の立場の人に報告することもあります。
そのため、ある程度は他の人にも知られてしまう可能性があるという前提で相談内容を整理しておくと安心です。
相談は勇気のいることですが、「どう伝えるか」で結果も大きく変わります。
この5つを意識して、上司との信頼関係を築きながら、よりよい解決を目指しましょう。
「誰に」相談するのが一番いい?見極め方
上司に相談したいと思っても、「誰に話すのが正解なんだろう……」と迷うこともありますよね。
実は、相談する相手の選び方次第で、その後の安心感や解決スピードが変わってくることもあります。
基本的には、直属の上司に相談するのが第一選択ですが、「その上司に言いづらい」と感じる場合もあるでしょう。
たとえば、相談内容が上司本人に関係していたり、信頼できないと感じている場合などです。
そんなときは、以下のような視点で相談相手を選んでみましょう。
- 信頼できる別部署の上司
部署が違えば、直接的な利害関係がなく、客観的な意見をもらえることがあります。 - 女性特有の悩みなら、女性の上司や先輩
話しやすさや共感のしやすさを重視するなら、同性の先輩や上司を選ぶのも良い選択肢です。 - 人事・総務などの相談窓口を活用する
社内の人に相談しにくい場合は、人事部や外部の相談窓口(社外カウンセラーなど)を使うのもおすすめです。
プライバシーが守られやすく、専門的なアドバイスがもらえることもあります。
相談は、信頼できる相手を見極めることが最初の一歩。自分が「話してよかった」と思える人を選びましょう。
相談したあとの注意点とフォローアップ
上司に相談したあとは、「これで一安心」と思いたくなりますよね。でも、相談しただけで問題がすぐに解決するとは限りません。大切なのは、そのあとどのように行動していくかです。
まず覚えておきたいのは、「すぐに結果が出なくても焦らない」ということです。上司も話を聞いてすぐに動けるとは限らず、社内の調整や確認が必要な場合もあります。期待しすぎず、少しずつ変化していくのを待つ気持ちが大切です。
また、相談した内容を周囲に無理に話す必要はありません。特にデリケートな内容の場合、他の人に知られることでさらに気まずくなってしまうこともあります。信頼できる人以外には、あえて口にしない選択も大切です。
そして、相談によって少しずつ職場の空気が変わってきたと感じたら、自分の行動もそれに合わせて変えていく意識を持ちましょう。たとえば、あいさつやちょっとした声かけを増やすなど、できることから始めてみると、より良い環境づくりにつながります。