毎日の仕事や人間関係の中でふと湧いてくる“気づき”。
気になるほどではないけれど、放っておくとじわじわストレスになるような、あの小さな違和感。
「今日の気づきメモ」では、そんな日常のモヤモヤを短くまとめ、心を整えるヒントとして言語化しています。
今回の記事はですね、タイトル通りで「ほんの少しの真実を混ぜるだけで、嘘が“もっともらしい話”になってしまうんだよな…」という気づきについて話していきたいと思います。
人は、事実そのものより、
“それっぽい話”や“人に話したくなるような話の方が信じてしまう。
だからこそ、
1%だけ真実を混ぜた嘘が、いちばん危険なのかもしれません。
少しでも、「yes」と言わせたらそれが真実になってしまうんですよね。
前回の記事はこちら
>>仕事できないふりをするのが一番賢い?と思ってしまう瞬間
■ 嘘に真実を混ぜる“ほんの1%の真実”で負ける
例えば、こういうケースを見たことはありませんか?
- ほんの小さな言い間違いを“態度が悪い”と脚色される
- 仕事のミスを“普段からサボってる”と話を盛られる
- 一度の表情の曇りを“人間関係がうまくいっていない”に変換される
嘘そのものは大きくても、
そこに “確かにそういう場面もあった”
という一点の真実があるだけで、
嘘が、まるで真実のように扱われる。
そして恐ろしいことに、
話を盛った側は罪悪感がない。
聞いた側は疑うことをしない。
結果、追い込まれるのは
“言われた本人” だけ。
今はまさに、
1%の真実で人の印象が決まってしまう時代
なんだと痛感します。
正直、トイレに行くのも「仕事をさぼっている」と言われたら、言語として言い返す奇麗な言い方もわからないし、『トイレまで見られているのか?』と思ったら気持ち悪くて話したくもなくなる。
■ “言ったもん勝ち”が成立してしまう職場の構造
職場でこの現象が起きやすい理由はシンプルです。
1、忙しくて、人の本質を見る時間がない
だから“それっぽい話”が真実になる。信じる方も信じる方だけれども。
2、確認せずに噂だけが一人歩きする
人は面倒なことほど深掘りしませんし、強い人の味方です。
たとえばですが、上司がパワハラをしたときに、誰がそれを認める判断をするのでしょう。問題を訴えたとしても、「そんなつもりはありません、以後気を付けます」で、済まされるだろう。
そして、やりたい放題の上司ができあがっていく。
誰が一個人を守るのか。
守るメリットは会社にあるのか。深く考えれば考えるほど、「良い人たち」に恵まれる事を願うことしかできない。
3、誰かの言葉に“権力”が乗る
年上・役職者・声の大きい人の意見が正義になる。
こうなると、結局
正しいことより、先に言った人が勝つ。
そして、事実を知る人が少ないほど、
嘘は簡単に力を持ってしまうのです。
「そんなはずない…」と思いたいけれど、
実際にこういう構造を見たことがある人は多いはず。
というか、社会はこうでしかない。
職場の人間関係もそうだが、大人の人間関係の問題には、必ずといってもいい「正義・プライド・権力」の戦いになっている。
■ 私たちが守るべきもの
こういう時代だからこそ、
私たちが大切にしなければならないことがあります。
・誰かの噂を“そのまま受け取らない”
たったこれだけで、救われる人がいる。
・結論を急がず、事実を見にいく
人間関係の正義は、丁寧さの中にある。
・炎上や噂に巻き込まれない距離感を持つ
すべてを真に受ける必要はない。
他の人に聞き込みをすることで、事実と誤解、行き違いという解決の糸口が見つかるかもしれない
そしてもう一つ。
あなた自身も、誰かにとっての“1%の真実”で語られる可能性がある。
だからこそ、
自分を守る術も持っておきたいですね。
ちなみに、私が当事者になったらとことん話を聞きます。面白そうだし、嘘の話をどんな気持ちで語っているのかを、この目で見てみたいという興味があります。
・なぜ嘘をついたのか
・なぜそういう解釈をしたのか
・それを言いふらして何がしたいのか
・何をしてほしいのか
・どうなってほしいのか
考えただけで、とても面白い人材に会えてラッキーと思ってしまう。
今日のまとめ
「1%の真実で追い込まれる時代」
と言うと大げさに聞こえるかもしれません。
でも、職場での理不尽な誤解や噂の多くは、
この現象が原因になっています。
だからこそ、
- 噂をそのまま信じない
- 自分を守る距離感を持つ
- “言ったもん勝ち”に飲まれない
この3つを心に置けば、
少しだけ働きやすくなるはず。
今日の気づきが、
あなたの心を守るヒントになりますように。
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あなたの職場で“1%の真実で盛られた話”を目にしたことはありますか?
どんな場面でしたか?

