フォントが与える印象の違いと選ぶコツを初心者でも分かりやすく解説

人の心理・印象
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前回は色の持つ効果についてお話しました。まだ前回の記事を読んでない人は、ぜひチェックしてみてください。

フォントの選択とタイポグラフィの重要性」という内容で、お話ししたいと思いますが、内容が多くなりそうなので、二つの記事に分けたいと思います。

今回は、「フォントの選択」の部分についてご紹介します。

フォントはデザインの重要な要素であり、テキストの印象や伝達するメッセージに大きな影響を与えます。適切なフォントの選択は、読みやすさや視覚的な魅力をUPさせるだけでなく、読者に特定の感情や印象を与えることができます。

そのため、デザイナーやマーケターはフォントの選択を大切にしている人が多いです。

この記事では、異なる種類のフォントが与える印象や選択のポイントについて探っていきます。

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フォントの選択基準

フォントを選択する際には、3つのポイントを抑えることが大切です。

1、読みやすさ
テキストの目的やコンテキストに合ったフォントを選ぶことで、読者がスムーズに情報を理解できます。セリフフォントは長文や印刷物に適しており、サンセリフフォントはデジタル表示や見出しに向いています。

2、視覚的な印象
フォントの形状や太さ、間隔などがデザインの雰囲気や感情を表現します。特定の業界や目的に合ったフォントを選ぶことで、デザイン全体の一貫性を保つことができます。

3、目的やコンテキスト
ブランドのイメージや伝えたいメッセージに合ったフォントを選ぶことで、効果的なコミュニケーションを実現することができます。

これら3つの基準を踏まえて、適切なフォントを選択することで、デザインの品質や効果を高めることが期待できます。

セリフフォントの特徴と印象

セリフフォントは、その特徴的な装飾線(セリフ)があることで知られています。これにより、テキストがより装飾的で古典的な雰囲気を持ちます。セリフフォントは、主に印刷物や文章が長文の場合に使用されることが多いです。そのため、書籍や雑誌、ウェブサイトの本文などでよく見かけられます。

信頼性や専門性を表現するのに適しています。初心者の方でも、セリフフォントの使い方を理解することで、適切な場面で活用することができます。

サンセリフフォントの特徴と印象

サンセリフフォントは、セリフ(装飾線)のないフォントであり、直線的でシンプルな形状が特徴です。そのシンプルさから、モダンでクリーンな印象を与えます。サンセリフフォントは、デジタル表示や見出し、広告など、視覚的なインパクトを重視する場面で広く使われています。

専門的ではない広告などに使うと親近感もあり、読み手も堅苦しくなくイメージしやすいです。

スクリプトフォントの特徴と印象

スクリプトフォントは、手書き文字や筆記体のような書体であり、曲線や連続性のあるデザインが特徴です。そのため、手書きのような温かみや個性を感じさせる印象を与えます。スクリプトフォントは、招待状やウェディングカード、ロゴデザインなど、親密さや個性を表現したい場面でよく使用されます。

手書きフォントはサイズや太さなどさまざまなので、フォントの選択に結構悩むことあるのではないでしょうか。よく自身のデザインの目的や用途、ターゲットを明確にして雰囲気をイメージして取り組むとよいです。

モノスペースフォントの特徴と印象

モノスペースフォントは、全ての文字が同じ幅で表示される特徴を持ちます。そのため、テキストが整然とした印象を与え、プログラミングやコーディング、テキストアートなど、等幅の文字が求められる場面でよく使用されます。

太字・斜体・下線の特徴と印象

テキストの一部を太字や斜体、下線で強調することは、重要な情報を強調したり、特定の要素を目立たせたりするための手段です。太字は強調や重要性を示し、斜体は強調を加えることで特定の意味を表現し、下線は目立たせる効果を持ちます。これらのスタイルは、文章の視覚的な階層を作成し、読者の注意を引くために活用されます。

余談になるかもしれませんが、一般的な文章だと、上記のような内容ですが、取材コンテンツの場合、わざと聞き手側を太字にしたりして区別させる意味として使用されたりもします。

フォントの選択ミスはどんな影響がある?

フォントの選択ミスは、デザイン全体の品質やメッセージ性に影響を与えることがあります。例えば、読みにくいフォントを選択すると、読者が情報を理解するのに苦労する可能性があります。また、広告に合わないフォントを選択すると、意図しない印象を与えることになり、本来の誘導の仕方ができなくなったりということもあります。

フォントの選択においては、デザインの目的やターゲットを考慮し、同じ種類の書体でも色んなバージョンで試行錯誤してみるのは本当に大切な作業です。

実際に私たちが名刺デザインをするときも色々な角度から出来栄えをチェックし細かく調整して全体のデザインの統一感を大切にしています。

フォントの組み合わせの重要性とバランス

異なるフォントを組み合わせることは、デザインに多様性と深みを与える重要な要素です。フォントの組み合わせによって、見出しと本文の間に視覚的な対比が生まれ、デザイン全体にバランスが生まれます。一般的なアプローチは、一つのフォントを見出しに使用し、別のフォントを本文に使用することです。

ただし、組み合わせるフォントが互いに調和し違和感のないように、統一感を持つことが重要です。

基本的には1つの作品に複数のフォントを使用することはおすすめしません。これは実際にデザインで確認してみてください。「ん?なんか統一感ないな」と思えばそのフォントはひかえた方が無難です。

フォントの選択のまとめ

ざっくりですが基礎的なお話ができたと思います。

フォントに関しては本当に色々な書体がありますし、手書き風フォントなどより伝わり方が具体化して単純ではなくなっていると日々思っています。

次の記事では「タイポグラフィの重要性」のところをお話ししていきます。こちらも基礎として抑えていきたいコツを共有できればと思いますのでチェックしてみてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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